ご卒業おめでとうございます

 本日、第30期生のみなさんがめでたくもご卒業です。入学時から関わっていた学年なので私も感慨深いものがあります。とはいえ、仕事は仕事でいろいろあるんで、あたふたしています。情報部員としてデジカメで写真をとらなければならない上、普段から暇人と思われているのか、入場のタイムキーパーを頼むとか、式が始まったらヒーター消してとかいろいろ言われます。(ちなみにヒーターは消し忘れました)写真撮るのも、式の雰囲気を壊しちゃいけないし、保護者の方の邪魔になってもいけないのでなかなか気を使います。というわけで、あまり目立たない右手前方に潜んでいることにしました。
 校長式辞くらいまでは普通な感じで進行していましたが、卒業生代表のAさんが、答辞を読みながら涙でつまるようになると、卒業生の皆さんにももらい泣きする人が目立ち始めました。男子生徒も何人か目頭をおさえています。式終了後、サプライズで3学年職員の歌が始まったとき、ちょっと笑っちゃう場面もありましたが、最後は泣かせます。(ちゃんとハモった、「あ〜なたの夢をあ〜きらめないで〜」ストレートにきますよね)そして、今度は卒業生が歌い始めると、在校生にも感動が広がり始めました。卒業生退場の時には半分くらい泣いていた感じ。在校生が退場していくときも、入場のときとは違った表情をみんなしていました。(何か、点火されたような感じ)
 いい卒業式でしたね。
 私個人としては、何の力にもなってあげれなかったし、もう何もしてあげられませんが、みなさんの今後がよき道のりであるようお祈り申し上げます。
 ゴー・アヘッド、そして、グッド・ラック。

今日が本番

 今日は受験生にとっての正念場。学力検査五科目が行われました。検査監督をしていると、受験生の緊張感がびしびしと伝わってきます。
 国語は午後から採点開始。今年は教科主任などという役をおおせつかっているので、採点主任もやらねばなりません。といっても誰がどの問題を担当するかの原案を考えるくらいのものですが。しかし、これが結構厳しかったりする。最近、「同趣旨なら点を与える」という問題が増えており、そこはどうしても国語科の先生にやってもらわなければなりません。しかも、採点と再検をしなければならないので二人一組のコンビが必要なのです。それに漢字書き取りの問題を足すと、全部で10人?おいおい国語科には今7人しか人がいないんだ!その上、最後の作文の問題には3人はかかりっきりにならないと無理。明日までに採点終わるんでしょうか?できれば終わりたいなあ〜、などと頭を悩ませています。
 そんなこんなで、現在採点中。私はO先生とペアで漢字の書き取り問題をつけています。緊張と集中とか言いながら、自らミスを散発。「お疲れですね」とO先生に言われてしまった。疲れてはいないんだけどねえ〜、寄る年波のせいでしょうか。
 さて、そんな小規模なミスもありますが、大きなミスもありました。採点を始めようとしたとき、教育委員会から緊急のFAXが。ある問題に不備があったので、その部分については全員に点を与えることという指示でした。他の先生方によれば、その問題はちゃんと文法の勉強をしていないと点を取れないという、いわゆる「差のつく」問題だとか。とすればもったいないことに、きちんとわかった受験生にとってはその努力が無駄になってしまうということです。だって、白紙でも4点もらえちゃうんだよ。合否は1点の差で分かれるのに。問題作成のプロが揃っているはずなのにこんなことがあるなんてね。ガッカリですよ。

今週は楽でいいね

 さて、明日から高校入試で生徒の皆さんは休みだったり半日だったり、楽な一週間ですね。遊ぶもよし、テスト勉強するもよし、有意義に過ごしてください。教員は、入試業務でてんてこ舞いです。中でも採点業務は非常に厳し〜い。国語の場合ここ何年も、作文系の長い記述問題が必ずあるので…。これが採点基準はそれぞれの学校任せなので、細かくディスカッションして決めないと、採点者の主観によって不公平が生じてしまうので大変。それが決まっても微妙な解答が次々出てくるのでみんなで集まって検討することもしばしば、もうへろへろになります。下手をすれば1点の違いで合否が分かれるので、緊張しっぱなしという状況が続きます。でも、受験生のほうはもっと緊張してるんだろうな。かくいう私の娘も来年は受験生。一年後には親の立場で緊張しなければならないのか…

甲田学人『夜魔』読了

夜魔

夜魔

 怖いよ〜。「Missing」に出てくるあの人が登場する連作短編集です。私は怖い物好きですが、その割りにいままで本読んで怖いと思ったことがあまりないのです。(「リング」なんか全然だったよ〜)でもこれはヤバい。中でも「魂蟲奇譚」はぞっとした。自分にしか見えないものがあるというのはこんなにも怖いことなのかというのが、これでもかと描かれる。それと「薄刃奇譚」は読んでいて、あまりに痛そうなので途中で読むのをやめようかと思ったくらい。恐怖を味わいたい人にはオススメです。

お久しぶりです

 秋ぐらいからまたダウンモードに入っていて更新できずにいましたが、やっと復活できそうです。いろいろ事情があって本体の「放課後の国語」は消滅してしまい、しばらくはこっちだけでやっていきます。それらのおかげといってはなんですが、多分ほかの先生からのチェックは入らなくなってると思うので、書くのが気楽にはなったかなと思います。これで匿名性は多少確保されたのかな、と。

今年の夏休みはアニメを見に行かなかった

毎年子供と一緒に映画館に行くのが恒例だったのに今年はとうとう行きませんでした。「ブレイブ」も「ゲド」もちょっと見るのをためらう要素があったというのも原因ですが。そういえば最近『宮崎アニメの暗号』という本を読みました。

宮崎アニメの暗号 (新潮新書)

宮崎アニメの暗号 (新潮新書)

そんなに期待していたわけではないけど「おおっ、あれはこういうことだったのか!」と驚くほどの内容ではありませんでした。みなさんにお勧めというより、大学生ぐらいの人にお勧めという感じですかね。文化人類学とか勉強した後で読むと面白いかもしれません。でも「トロワ・フレールの呪術師」とゴヤの「巨人」の絵にはビックリした。映画の面白さの一つに、「引用」というのがありますが、それが解っているかいないかで楽しみが増えたりするものです。でも、それはある程度大人の楽しみなんですよね。古い話ですが、「ラピュタ」のロボット兵が出てきた瞬間、「ルパン」を知っている大人の反応はまた格別のものでした。みなさんも日々の勉強の積み重ねで、こんな本も楽しめるようになるのだと思って今は頑張って下さい。

かたくり祭終わる

そういうわけで、今回はじっくり一つの出し物を味わうということが少なく、ちょっと残念でした。唯一ちゃんと見たのは「マジックランプ」(滑り台結構怖かった。最後のスペースは本当に綺麗でした)とイラ文と古本市くらいかな。特に吹奏楽はちゃんと聴きたかったのに2分ぐらいしか居られませんでした。(東関東大会出場の実力ですから。9日の本番頑張って下さい。普門館目指しましょう。ちなみにうちの娘の所属する酒井根中学校は出場決まりました!って身内自慢かよ)3の2の斬新な試みも、横目で見るくらいしか見られなかった。(来年からは恒例になるかな?)
ちょうど一般の人たちが帰る頃裏門で門番やっていました。柏南は本当に卒業生がたくさん来ますね。いい思い出が多かったんだろうな。いつまでもそういう学校であってほしいものです。