悪の教典
貴志祐介の最新作。上巻は普通の学園物っぽく読めるが(そうでもないか)、下巻は『黒い家』や『クリムゾンの迷宮』よりものすごいことになっている。(ネタバレかな?)思わず、ハスミンのツイッターをフォローしてしまった。紹介しようとするとどうしてもネタバレになってしまうので、是非読んで下さい。
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/07/29
- メディア: ハードカバー
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- 作者: 貴志祐介
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転勤します
4月から柏陵高校に転勤します。ドキドキだなあ。今日初めて行ってきました。直線距離では柏南高校と同じくらいの所にあるけど、少し遠い気がしました。生徒はほとんどいなかったので、どんな感じの学校かはよくわからないけれど、国語科の先生は優しそうでした。打ち合わせをしていたら、軽音の練習する音が聞こえてきました。そしたら何と、部活の顧問が軽音だったのでびっくりしました。
8年間お世話になった柏南高校の皆様本当にありがとうございました。
それと、柏陵に転勤してきた先生の中に、教えていた柏南の卒業生が二人もいたのでこれまたびっくりしました。
この日記がこれからどうなるかわかりませんが、何らかの形で続けていけたらいいなとは思っています。
なぜ赤字なのか?
今月の赤字要因
プリンター 約1万円
こたつ 約2万円
お年玉 1万5千円
ワンピ×2 約2万円
PSP 1万7千円
靴 5千円
コンタクト 約1万円
ひょえ〜あとちょっとで10万円……
去年の総括
なんか、前半は調子に乗って書いていたけど、4月から何にも書いていなかった。
というわけで、2009年のベスト1を挙げておく。
フィクション 村上春樹「1Q84」
ノンフィクション 最相葉月「星新一 1001話を作った人」
コミック 萩尾望都「レオ君」と「スフィンクス」
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本
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- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/29
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- 作者: 最相葉月
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03
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- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/10
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スフィンクス (flowers comicsシリーズここではない・どこか 2)
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/12/10
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■
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/09/15
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- 作者: 村上春樹
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年月が経っても鮮明に覚えている部分もあったし、忘れ去っていた部分もあった。
変な話、こんなにセックスがらみの部分が多かったっけ?と思った。(村上春樹の長編はみんな成人指定にした方がいいんじゃないの?)
「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。」と主人公は考える。
この「生」の字を「性」と置き換えてもいいんじゃないかというくらい、これは「性」と「生」と「死」の物語だ。そして、帯には「限りない喪失と再生を描く」と書いてあるが、私にとっては再生のない「喪失」だけが描かれた話に思える。
主人公ワタナベは語りの現在時では37歳、ハンブルグ空港に到着した飛行機の中で流れてきた「ノルウェイの森」を聞いて「頭がはりさけ」そうな混乱と動揺を感じた。その原因は彼の20歳前後の頃にあった。話は彼の青春時代に遡る。彼の唯一の友人といってもいいキズキが、高校3年生の時に何の前触れもなく自殺してしまった。彼は強い喪失感にとらわれながら大学生になるが、東京で偶然キズキの彼女だった直子と再会する。それから二人はしばしば一緒に会って、あてもなく歩き回るというデートのようなもの繰り返すうちに、自然に互いの距離が近付いていく……
私は恋愛小説が苦手で、まったくと言っていいほど読まないのだがこの作品だけは例外だ。いや、これは恋愛小説ではないのかもしれない。最後の方までは特にドラマチックな展開もなく、ごく日常的な生活の範囲内で話は進んでいく。にもかかわらず、全体を浸している独特な雰囲気(それは「死」と「喪失」のイメージかもしれない)に引き込まれていき、しばらく読んだ後で日常の生活に戻ろうとすると、うまく着地点がみつからない感じがするくらいだ。読み終えて間もないが、必ずまた読みたくなるだろうなと予感させられる作品だ。
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- 作者: 恩田陸
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- 発売日: 2009/01/09
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舞台になっている「v.ファー」はヘンな島。古くからイギリスの統治下にあって、イギリス文化がベースになっているのに、途中から日本の文化が混ざり込んできている。そして何よりも、11月に行われる「ヒガン」という行事。普段は立ち入ることのできない「アナザー・ヒル」という聖地に出かけ、その年に亡くなった「死者」と会うのだ。果たしてそんなことがあり得るのか?と疑問に思いながら初めて参加した主人公ジュン(東大の院生・専攻文化人類学)が次々と起こる事件に巻き込まれていく。紛れ込んだ連続殺人犯、夫が次々と死んでいく「黒婦人」の謎、大鳥居に吊された死体、恐怖の犯人捜し「ガッチ」…これでもかというくらい伏線が引かれていき、(おいおいそろそろ収束しなくてもいいのか、というぐらい終盤まで引かれまくり)最後までノンストップで読みたくなる。
始めは、「う〜ん、これはついていけないかも」と思って読んでいたのだが、だんだん引き込まれていって、最後の方は夢中になっていた。まず最初の関門は、ファンタジー苦手の私にとって、入り込みづらい世界だったこと。次に「v.ファー」の人々のノリの軽さに抵抗があったこと。登場人物のキャラクターがはっきりしないこと。など、いろいろあったのだが物語の展開が息つく暇もなく、どんどん疾走していくうちに、全部気にならなくなってくるから不思議だ。ファンタジーであり、ミステリーであり、ホラーでもあるという複雑な作品だが、そのすべての要素が巧妙に絡み合っていて、しかもわかりやすく読みやすい。娯楽作品としては文句のつけようがない面白さだ。いつものことだが、オススメです。
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- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/08/05
- メディア: 単行本
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