本屋大賞おめでとうございます

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

 佐藤多佳子『一瞬の風になれ』が、今年の本屋大賞を受賞しました。ついこの前読み終わったばかりです。面白かった。初め1巻と2巻しか借りなくて、読み終わって「早く3巻読みたい!」と思って図書室に行ったら貸し出し中になっていてものすごいじれったい思いをしました。(3巻から先に読んでいたのはいったい誰?)
 主人公は高校生の男子で、天才的なサッカーセンスを持った(後にプロになる)兄に劣等感を抱いているのですが、幼馴染に誘われて、陸上競技に転向します。そして、走ること、自分の力を伸ばすことの楽しみを知り、ぐんぐん成長していく(もちろんそんなに簡単ではなくいろいろあるのですが)という物語です。幼馴染のほうは、天才的なアスリートなのに根性無しで手間のかかる男という設定も面白い。高校1年で陸上部に入るところから3年間を追った話は、読んでいてなんか擬似部活動体験をしているみたいでワクワクします。(運動オンチな私でもそうだから、経験がある人はもっと楽しめるのでは?)3巻並べると分厚いのですが、ぐんぐん読めてしまいます。興味があったら是非。