久しぶりにSF読んだ
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/09/23
- メディア: 単行本
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その後の展開は実にめまぐるしく、見せ場の連続。登場人物も皆くせ者。「メデューサ」というプログラム一つで世界経済を牛耳ってしまう少女、絶大な権力を持ち自分に嘘をついた人間を惨死させる超能力を持つ幼い少女と、その子に仕えるエキセントリックな女医などなど。(こうしてみると女性上位な物語であり、アンファン・テリブルが活躍する物語でもあるなあ。草薙君もちょっと影薄いし。例外はモモコさんぐらいか。といってもニューハーフなんだから女性陣営?)でもやっぱり戦闘美少女國子のアクションシーンにホレボレ。(アニメにしたら凄いだろうな。というか連載されていたのが『ニュータイプ』なんだからその辺は意識されているのだろうが)SFとしても、大きい嘘と小さい嘘をからめて、現実の延長線上に虚構の世界を築く手際がとても素晴らしい。とにかくエンターテイメントに徹した面白い作品でした。
(あ、間違って自分のに星つけちゃった。わざとじゃないよ〜)