たまにレンタルでアニメなど見る

キノの旅 -the Beautiful world- I [DVD]

キノの旅 -the Beautiful world- I [DVD]

 南柏オークスでVTR旧作一本百円というキャンペーンをやっていたので、ついフラフラと借りてしまった。なぜかというと、今原作の小説の方を読んでいて、そっちが面白いからだ。(ちなみに、柏南の図書室にはこのシリーズがとびとびにしかないので、図書委員のKさんのご厚意で個人的に借りている。今「Ⅴ」までは読んだのでもうちょっと貸しといて下さい)。四十過ぎてアニメとか見るか?と思われるかもしれないが、今四十代の半ばくらいが、アニメ世代のはしりで、今でも引きずっているおじさん・おばさんが少なからず居るんだよ。お父さんか、お母さんに聞いてみてよ。
 ところで、感想はどうだったかというと、う〜ん今ひとつという感じ。全体の雰囲気はきちんととらえられているし、アニメ作品として出来が悪くもない。しかし、細かい所で何か違和感がある。(たとえばエルメスの声とか、キャラとか)そういうことが気になり出すと入り込んでいけなくなってしまう。いままであんまりこんなこと感じなかったんだけどなあ、歳のせいかなあ、と思っていたら、中学生のうちの娘の「小説の方が絶対面白い」と言うのでホッとする。
 思えば、以前ハマー様と「パトレイバー」の話をしていて、「アニメは全然ダメだよ、やっぱりマンガ版が最高。」と言われ、劇場版の方から入って、マンガを読み始めた私は内心納得がいかなかった。今になってそれがわかったような気がする。どのメディアから入るかによって感じ方が違う、特にオリジナルから先に入った場合、映像化作品の方が見劣りしてしまうということ。だから、映像作品を見て面白かったら、オリジナルはチェックしておいたほうがよい、ということだ。そこに、より以上の感動がある可能性が大きいから。だからみんな、「本を読もう!」
 さて、とはいえ「劇場版パトレイバー」は私にとって面白かったアニメのベスト3に入ることは動かない。それはひとえに、監督脚本が「押井守」だからである、と言ってよい。彼の作る映像作品は特別だ。それを書き出すときりがないので今回はやめておくが、そういうわけでもう一本、劇場で見たかったけど行けなかった「イノセンス」も借りてみた。
イノセンス スタンダード版 [DVD]

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 う〜ん、今いち?。これだけ進化したCGを多用しているのに、「ビューティフルドリーマー」より感動がないのはなぜ?頭の中を引っかき回されるような、現実と幻覚が交錯する感覚がないのだ。逆に、世界が精密に構築されすぎているからかなあ?という感じで、劇場に行かなかったことを後悔するような作品ではなかった。複雑。
 何かこれは凄い、というアニメないのかなあ。