元旦の続き

去年一番面白かったドラマ(というかほとんどドラマというものは見ないんですけど)
女王の教室』!最高!
 年末の30・31日に一挙に再放送されたものを大掃除をしながら見ていました。初めは「何という独裁者だ、こいつは」と思っていて、だんだん周囲の先生や保護者が立ち上がって子供の味方になっていくのだろうと予想していたのですが、全然違った。主人公の女の子がたった一人で奮闘を続け、仲間が一人、二人と増えていくと思いきや、その仲間が途中で裏切り、更に追い込まれていくという展開がずっと続いていくのです。それも全て天海祐希演じる女教師に冷酷で卑劣な妨害のせい。「おいおい、こんな救いのない話でいいの?」と思っていたら、前半で女教師のやり方に何の疑問も感じていなかった「私立中学受験組」と彼らに反感を持っている「公立」組が、後半で激しくぶつかり合うようになり、その過程でだんだんお互いを理解し、同じ「クラス」に属する共同体として団結しはじめるのです。そして、子供の力だけで女教師をクラスの担任から外そうとするのですが……実は女教師は……(すごいネタバレになるのであとは書きません)
 最後の二回ぐらいは思わず涙する自分を抑えられませんでした。ただ「感動的」というのではありません。そんなよくある学園ドラマではないのです。女教師の仕打ちは本当にひどい。毎週月曜日にテストをして、成績最下位のものを「代表委員」という名の雑用係にし、掃除から日直まで全部やらせたり、夏休みをなくして毎日授業をし、その間来なかった者は二学期になると机がなくなっており、進んだ分の授業も受けられなかったり、弱みを握った者をスパイにして生徒の動向をさぐったり……。でも結局全てのことは……。
 とにかく、自分たちの都合だけしか考えていないくせに、子供にはきれい事や建前を押しつける大人への痛烈な批判。学校で本当に学ぶべき事、生きて成長していくことの本当の意味をこんな形で訴えるドラマがあるとは!正直、私は「金八」があまり好きではありません。「GTO」(のドラマ)はちょっと好き。でもみんな結局、「学校」とか「教師」というのはこんなもんだろう、という先入観だけで作っているように感じていました。でも、『女王の教室』は違う!すごすぎる!
 今年から私も「いいかげん目覚めなさい!」を決めゼリフにしたいです。