今鉄道で起こっていること

やっと続きが書ける。この前長く書きすぎたのが敗因なので簡潔に書く。掲示板の方には「若者が正しい」と書いたが、この問題は「正しい」・「間違っている」という二分法で考えていたのでは、議論は平行線をたどるだけだ。結論から言えば、このような現象は、「世代間戦争」の前兆だと私は考える。
 「亀の甲より年の功」ということわざがあるが、現状ではすでに無効化されていると言わざるを得ない。現在70代くらいのシニア世代は、戦後の復興と高度成長を担ってきた功労者であると一般には考えられている。しかし、日本が敗戦したどん底の時代、彼らはまだ10歳の子どもに過ぎなかった。確かに生活は貧しく、それなりの苦労はしているのだろうが、本当に身を削って重責を担っていたのは、当時社会人だった人たち、現在では80〜90代の人たちなのである。彼らはもう静かに余生を送られている。その方達の努力でなされた復興の勢いに乗って、たまたま好条件が重なって高度成長に関わった、60〜70代の人たちは自分たちの力を過大評価している。だからこそ敬意を示さない若者に対して高飛車な態度で注意してくるのだ。この前も、電車のホームで「こんなところで化粧しているんじゃないわよ」と60代の女性に注意された、若い人が、本当はパフで汗を取っていただけだったものだからカチンと来て、相手の胸ぐらをつかんでけがをさせてしまった、という事件もあった。他人の心を思いやることを知らず、自分の狭い価値観で、人の心を傷つけることを「悪いことを注意しているんだから正しい。」と頭から思っている方々、人間の心の絆の大切さに気付いて下さい。
 そして、少子高齢化の進む中、周囲を見渡してみれば、資産がたくさんあるシニアにも、年金は普通に支払われており、現にうちの近所にも毎年のように海外旅行に出かけている人がいる。それは、若い頃一生懸命働いたことのご褒美なのかもしれないが、この調子で、少子高齢化が進めば、私たち中年や、若年の人たちが年金を貰える頃には、財源が底をついてもらえなくなるか、これからどんどん負担増にしていって現状を維持するか二つに一つしか道はないだろう。なぜこのような分かり切った予想に手をうてないのか。それは現在政治権力を持っている人たちが、駆け込みで現在の制度を受けてしまいたいと思っているからだ。
若者は、自分が老後の生活を保障するためには、彼らと戦わねばならない。そうでなければ30〜40年後、日本は崩壊の道をたどるだろう。
 利益のために安全をないがしろにし、若者に過重な仕事を押しつけるJR西日本。社長は国会で、過密ダイヤも、日勤教育も事故原因には関係ないと言った。あきれて言葉も出ない。シニアは着々と若者の命を奪い取る。若者にはなすすべがないのか?席を譲らなかった若者よ、これからもびしびし言ってくれ、それこそが日本を救う希望なのだから。