村上春樹ねじまき鳥クロニクル
さて、どう書こうか。レビューなのか、感想なのか。あいまいなまま、とりあえず。
誰が何と言おうと、村上春樹はすごい。この本は私の読んだ普通の(?)小説の中では文句なく、いや、間違いなくベスト3に入る。本当に読んでおいて良かった、としみじみ思った。
でも、何がそんなにすごいのか説明せよ、と言われるとなかなか難しい。自分の中の何かと、波長がぴったり合っているのは確かだ。しかし、誰にでもそれが当てはまるわけではない。(それなのに結構、というか当たり前にベストセラーになるのが不思議なくらいだ。)人間の性格にたとえれば、暗い、気難しい、変人、三拍子そろった孤立タイプ。文学作品としてみれば、物語としての完成度が高いわけでもなければ、人間の内面をリアルにえぐり取っているわけでもない。(ゴメンナサイ。失礼な言い方で。)私的にも、ついこの間まではランクBぐらいだったのに、『海辺のカフカ』とこの本で一気に「神様」レベルになってしまった。その理由を自分で確認したいから、あえて素で書こうと思う。
と、今日は遅くなってしまったのでまた今度。