年甲斐もないのだが、今日41歳にして、生まれて初めて、目の前で上がる花火を見た。凄かった。(まあ小規模なやつで、たいした数はやってないのだが)花火大会なんて、遠くからでも見られるし、会場近くに行けばものすごい人混みで、足の踏み場もないという状況は目に見えているので、家族にせっつかれても今まで行ったことがなかった。
近くで見るということには、どんな意味があるのか。まず、大音響、空気の震えが伝わってくる。子供が泣き出すくらいの凄さだ。私もちょっと怖いくらいだった。(だって何だか、イラクの戦争をつい思い出してしまうのだ。)それと、火花が自分たちの真上に落ちてくるんじゃないかというくらいの見え方だ。これもちょっとゾゾットする感じ。もともと花火は、兵器として使用されていた火砲から派生してきたものだ。だから華やかさの裏に、危険さがまとわりついている。心臓がバクバクと悲鳴をあげる。そのとき、男と女が一緒にそれを見ていると、二人ともバックンバックン。互いに、ああ私はこの人のそばにいるとこんなにときめくんだ。と思ってしまう。だからいいんだよね。花火の下で恋は生まれる。