不覚

 今日は一日模擬試験。みなさんお疲れ様。とはいえ結果が出てからが大変なんですよね。自分の志望校にはいるためにどれだけ勉強しなければ行けないか、もうリアルに考えなくてはいけなくなるので。
 監督する方は、定期試験の時と違って気が楽なので(だって、カンニングしたって無意味でしょ)ずっと読書していました。でも、途中で具合が悪くなる人が出ることもあるので様子はちゃんと見ているんですけど。一時間目の英語の時は4人に声をかけましたが、みんな眠っていただけで無事でした。ていうか、寝ちゃダメだよ。しかし、二時間目の国語の時間、読んでいた『キノの旅』が面白くて、つい没頭していたら、いきなり廊下から校長先生に呼ばれました。「後ろの方で机に伏せている子がいるから、具合が悪くないか聞いてきなさい」「はい、すみません」行ってみたら、Mさんが眠っており、聞いてみたらもうギブアップであるとのこと。校長先生はそれを確認すると去っていきました。こんなことは教員になって初めてです。
 定期試験の時は、私は絶対内職や読書をしません。生徒を疑っているわけではなく、それが試験監督の決まりだからです。規則にちゃんとそう書いてあります。でも、仕事が忙しい先生がそれを持ち込んだり、本を読んだりしていることがあります。多分この学校の生徒はカンニングなんかしないと信じているからでしょう。校長先生が廊下で見回っていたのは、多分そういう先生がいないか監視していたのでしょうが、それなら定期試験の時にやっていただきたかったと思います。校長先生は教員の仕事を監督するのが仕事ですが、試験中に学校内を回らなくてはならないという決まりはありません。だから、この学校の教員を信用していないのでしょう。それにひっかかるとは不覚。今度から模擬試験の時もきっちり監督しますよ。